ThinkPad T460sではフルHD液晶、フルHDタッチ対応の液晶、2560×1440ドットという超高解像度液晶が提供されており、 カスタマイズで選択できるようになっています。

いずれもノングレアで反射による見辛さなどがない液晶ですが、解像度についてはユーザーによって大きく好みが異なる為、 複数の選択肢があるのは良い事だと思います。

今回、T460sの14型WQHD（2560×1440）液晶にカラーセンサーを用いるなどして品質を検証してみましたので、その結果を掲載したいと思います。

フルHD液晶やフルHDのタッチ液晶ではまた違った結果が出る可能性がありますので、ご注意ください。

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ビジネスモデルは大抵そうですが、ThinkPad T460sの液晶（フルHD、フルHDタッチ、WQHD）も全てノングレアタイプとなります。

一般的に、タッチパネルは表面の保護パネルによって光沢がかってしまいますが、 T460sのタッチ液晶にはインセルタイプのタッチパネルが採用されているため、 タッチパネルを選択したとしても、グレアパネルの様なテカテカな液晶面にはなりません。

これ、タッチパネルが欲しいという人にはかなり魅力が大きいはずです。

グレアパネルは明るい場所だと光が反射し、どうしても画面の内容が見難くなってしまうため、 利用場所の選択がかなりシビアになります。

また私自身は、入力メインの作業では目の疲れを考えて明るさを調整したいのですが、 グレアタイプのパネルは画面を暗くしてしまうと光沢感が目立ちやすくなるため、常にある一定の明るさで利用する必要があるなど不便に感じる場面が多いです。

そういう理由より、全ての液晶がノングレアと言うのは魅力的だと思います。

窓のそばなど光が入り込むような場所であっても、光の反射などが目立ちにくく快適に作業できます。

ThinkPad T460sで提供されているのはIPS方式の液晶のみで、TN等のパネルは提供されていません。

IPSパネルは広視野角であり、どの方向からみてもくっきり綺麗な表示で画面を閲覧できるため、複数の人数で画面を見る機会が割とあるオフィスなどでは利用しやすいと思います。

加えてISPだと TNやVAパネルよりも綺麗に見える事、また色度変移なども小さいため、写真や動画の編集などにも使いやすいと言えるでしょう。

T460sの液晶を真正面から。
今回の液晶はWQHD（2560×1440）と非常に高解像度であるため、写真等の表示が高精細で綺麗です。写真を撮影されるような方には、特に面白い液晶ではないでしょうか。

液晶画面を上から。
かなり角度をつけて閲覧した場合、若干の色度変移はみられるものの十分に広視野角です。

正面から見る場合と変わらず、画面を閲覧できます。

複数の人数で画面を閲覧する場合、どうしても離れた位置から閲覧する人が出てきてしまうので、 PCをそういった環境で利用する様な場合にも使いやすいと思います。

今回のThinkPad T460sに搭載している、14型WQHD（2560×1440）液晶の色域を測定してみました。

フルHDパネルとはまた違った結果になる可能性がある事、 また全ての液晶で参考にできるものではありませんが、今回は広色域な液晶パネルが搭載されていました。

sRGBのカバー率は100％。
sRGBの範囲を少し超える位の色域です。

実際、最初に液晶を見た時にやや色鮮やかできれいだと感じました。
補正を行わない状態だと若干青緑がかった色表示ではありましたが、まずまず正確だと思います。

AdobeRGBのカバー率は78％。
カバー率は高い方です。

AdobeRGB100％なんて液晶もあったりしますが、余りに色域が広すぎると人の目には不自然な色表示となる事と、まだまだウェブのコンテンツなどはsRGBを基準とするのが一般的であり、 このくらいが最も使いやすいのではと思います。

写真や動画編集などにも十分に利用できるレベルです。

加えて解像度も非常に高く、そういった作業をされる方にはこのWQHDパネルは向いていると言えます。 制作系のソフトウェアは上下左右に数多くのメニューを表示しますので、画面の解像度が高い方が作業が捗ります。

解像度の高い液晶の使い辛さが気にならない方には、おすすめの液晶です。