T460sじゃなくて ThinkPad X260の製品レビュー

当サイトはThinkPad T460sをメインにご紹介するサイトですが、同じThinkPadシリーズのモバイルノートという事で、 12.5型サイズの ThinkPad X260を簡単にご紹介したいと思います。

T460sは14型サイズ、X260は12.5型サイズのビジネスノートPCですが、構成によって多少の差は出るものの重量が殆ど変りません。

14型のT460sが大幅に軽量化されたことによりそのような事になったのですが、その軽量化によって、 これまでXシリーズをメインに使っていたけれど T460sへ乗り換えを考えている、あるいは乗り換えたというユーザーも少なからずおられるのではないでしょうか。

というわけで、簡単にではありますが、 ここでは X260とT460sの違いについていちいち触れながら、X260をレビューしてみたいと思います。


ThinkPad X260 小型ビジネスモバイルの外観チェック

まずは、ThinkPad X260の外観から順にチェックしていきたいと思います。



液晶には12.5型サイズのノングレア液晶を搭載。
HDとフルHDが選択でき、いずれの解像度でもIPS方式の液晶を選べるようになっています。

掲載のモデルはHD解像度、IPSの液晶です。
どちらでもIPSを選べるというのが良いですね。

ちなみにT460sでは、HD解像度は選択できず、フルHDとWQHDのみとなります。フルHDにはタッチパネルの選択肢もあります。




X260のトップパネルの様子。
仕様によると厚みは19.9-20.3mm。

結構薄く、やや小さ目のバッグにもすんなりおさまります。
パネルのデザインはT460sと全く同じです。


トップパネル側から。



正面から。
ディスプレイも本体部分もスリムです。

スリムですが頼りなさはなく、ディスプレイの開閉に気を遣うような事もありません。



デスクトップ画面を表示させたX260の液晶を上から見た図。
IPS方式のパネルなので、表示内容が見やすいです。

デスクに座りっぱなしのビジネス作業の場合、視野角云々は余り作業には関係のない部分かもしれませんが、IPS液晶は綺麗に見える為、使っていて気分が違います。

値段はTN液晶の方が若干安いです。



X260もT460sと同じく、液晶は180度開きます。
この構造が廃止されたらショックです。



キーボードも見る限りでは、T460sと全く同じではないかと思います。
両モデルともテンキーはありません。

良くみると、X260の方が横幅が狭いためか、右側にある一部キーの幅が狭く設計されているのですが、キーの配列や機能、打鍵感などは全く変わりません。



トラックポイントと5ボタンのクリックパッドも搭載。
こちらも機能や使い勝手の良さなど、X260とT460sで異なる点はありません。

入力系の操作性に関しては、両モデルともあまり変わらないといってよいと思います。



先に書いた通り、X260は右側にある一部キーの幅が狭く作られているのですが、 私的には操作に影響はないかなという感じです。

たまに、「ね・る・め・ろ」のキーが狭いキーボードを見かけますが、仕事でコードを打つ時などにその辺りのキーをよく触る為、「ね・る・め・ろ」が狭いとちょっと使い辛くなります。 まあその辺は個人の事情です。



キーボードの右側には指紋センサー。
T460sにはタッチタイプのセンサーが搭載されていましたが、X260に搭載される指紋センサーはスワイプ式です。

指紋センサーに関しては、T460sの方が使いやすいです。




この指紋センサーで、Windows 10の機能「Windows Hello」を利用する事ができます。



指紋登録ウィザードで何度もスワイプし、指紋を登録するのですが、スワイプ式のセンサーだと摩擦で指先がちょっと痛くなるんですよね・・ きつく擦り過ぎじゃないのかという声も聞こえそうですが、とにかく指紋センサーに関しては、T460sに搭載されているようなタッチ式の方が使いやすいです。

次のX270辺りで、タッチ式のセンサーが採用されるでしょうか?





ボディ左右のインターフェース。
電源コネクター、HDMI出力端子、Mini Displayport、USB3.0×2に、オーディオのコンボポート、USB3.0、メディアカードリーダー、RJ-45、セキュリティースロットが搭載されています。

オプションで、スマートカードリーダーを追加できるようです。あとSIMスロットは使えません。

12.5型のノートとしては、まずまず充実しているのではと思います。 HDMIが搭載されているという所が、最近のビジネスノートという感じがしますね。昔のモデルには搭載されていませんでした。

ちなみにThinkPad T460sも、上記と似たような端子の内容です。(配置等は違いますが)



X260の底面です。
ドッキングステーション用の接続端子に、バッテリスロットなどが見えます。

分解は、底面カバーをすべて外すような仕様です。



X260では2基バッテリを搭載可能な構造を採用しており、背面にあるリア・バッテリは取り外す事ができます。

T460sについては2基バッテリを搭載してはいるものの、いずれのバッテリも完全に内蔵されているために取り外しができません。

バッテリの構造に関しては、X260の方が便利かなと思います。 内蔵のフロント・バッテリを搭載しない構成も選べますし、背面のリア・バッテリは容量の大きなものも選択できるなど、 柔軟なバッテリーの構成が選べます。

T460sもバッテリーを取り外しできないとはいえ、バッテリの持ちはかなり良いのですが、それ以上に長時間のバッテリ駆動を求めるのなら、X260を選んだ方が便利だと言えますね。



X260の底面カバーを取り外した、内部の様子です。
底面カバーはネジをはずし、さらに引っ掛けてある爪を外すような仕様となっているのですが、やや固く開け辛かったです。旧モデルの X250と、全く同じ構造なのではないかなと思います。

一方でThinkPad T460sに関しては、底面カバーが簡単に開けられるような設計となっており、すんなり底面カバーを開く事が可能。 メンテナンス性についてはT460sの方が確実に優れているように思います。

個人が1台のマシンをメンテナンス・・であればまだしも、会社規模だと何台、何十台ものマシンをメンテナンスしなくてはならない可能性もあり、 分解しやすいのとし難いのとでは、作業にかかる手間が大きく変わってくるでしょう。

ちなみに、X260の内部にはM.2スロットが内蔵されており、M.2 SSDを追加できます。(注意)
WWANカードも市販品を使えると思いますが、X250のようにWWAN用のアンテナが用意されていないため、WWANの利用は難しいと思います。
注意:M.2 SSDを認識できないという声が、ネット上でちらほら見られます。

なぜ、公式サイトでいつまでもM.2 SSDの構成が提供されないのかと思っていましたが、多分使えないからなのでしょう。 買った後にM.2 SSDを追加しようかなとお考えの方は、ご注意ください。


ThinkPad X260の外観や分解等に関しては以上です。

X260とT460では筐体や画面のサイズ以外にも、異なる点が沢山存在しており、 いずれのモデルにもメリット・デメリットがあります。

操作やメンテナンスのしやすさに関しては、画面サイズが大きく底面カバーが外しやすいThinkPad T460sの方に分があるのかなと思いますが、 バッテリ構成の柔軟性を重視するのなら、X260を選択するのが良いと言えるでしょう。

性能面については、次(ThinkPad X260の性能を検証 T460sとの違いは?)に続きます。

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