ThinkPad T460sは分解しやすい構造を採用

最近よく見かける薄型のThinkPadはボトムカバーが一枚の構造になっているものが多く、 さらにそのカバーがしっかりと固定されてしまっているため、開くのに時間がかかってしまうものが少なくありません。

ボトムカバーを外れないように固定するためには仕方がないのだと思いますが、 昔のThinkPadに比べるとメモリの追加やストレージの換装等が随分と行いにくくなってしまいました。

ThinkPad T460sに関してはその点が見直されているのだそうで、 ボトムカバー一枚を取り外さなくてはならない構造は変わりませんが、比較的簡単に開く事ができるようになっています。

というわけで早速分解してみました。


ThinkPad T460sを分解 内部の様子は・・



ThinkPad T460sの底面です。
ボトムカバーが一枚の構造となっており、中へアクセスするには全体を取り外す必要があります。

昔はメモリスロットのみにアクセスできるパネルが設けられていたり、 筐体の側面から中のディスクへ簡単にアクセスできるものも多かったのですが、薄型モデルではそういった構造を採用するのは難しく、 現状に至っています。



底面中央よりややずれた位置に、ドッキングステーションを接続するためのコネクターが搭載されています。

もちろんドックは無くても特に支障はありませんが、T460sを外でも家でも活用しようというのなら便利で欠かせないツールです。

ちなみに、旧モデルにあたるT550sでは、ディスクリートGPUを搭載する構成を選択すると、 ドッキングステーションを利用出来なくなってしまうのですが、T460sではそのような事はありません。



早速、ボトムカバーを開いてみました、
ボトムカバーを固定するネジは全部で5本とかなり少なく、さらに従来だと固くて中々外す事ができなかったカバーの爪があっさりと外れるような構造となっていました。

余りにも呆気なく外れたので、拍子抜けしてしまいました。



ボトムカバーを開くと、その下には多くのパーツが並んでいるのが見えます。
写真では上下にバッテリが1基ずつ(合計2基)並び、左側には無線LANやM.2等のスロット、中央にはCPUやディスクリートGPUがヒートシンクなどと並び、そのやや下にメモリスロットが並ぶ・・といった具合でしょうか。

CPUやGPUは同じ冷却機構を利用しているようです。




バッテリは26Whのリアバッテリと、24Whのフロントバッテリが搭載されていました。 合わせるとそこそこの容量になります。

着脱ができない点が残念ではありますが、バッテリの持ちは間違いなく良く、よほど長時間バッテリ駆動で利用するというのならばともかく、 普通に使っていて困るような事はないと思います。



こちらはM.2スロットに搭載されたM.2 SSD。
T460sのストレージはこれのみであり、カスタマイズでいくつかのM.2 SSDの中から選択できるようになっています。

最大ではなんと、1TBものNVMe SSDを選択可能です。まあ価格は高いですが、大容量が必要な人向けの選択肢も提供されているというわけです。



M.2スロットのすぐそばに、無線LANのスロットが並んでいます。

片側には無線LANが搭載されていますが、もう片側は空。
T460sの海外製品ではWWANのモデルも提供されており、WWANで利用するスロットなのでしょう。 もちろん日本向けの製品にはそのようなオプションは提供されていません。


なお、T460sでは最大24GBものDDR4メモリを搭載できるはずなのに、メモリスロットは1基のみしか提供されていません。

これは、オンボードメモリも組み合わせているからで、 オンボードの方には4GBもしくは8GBのメモリを、またメモリスロットの方には最大16GBのメモリを搭載する事ができるようになっています。

モデルによってオンボード4GBと8GBを搭載するモデルが存在しており、 オンボード4GBの方では最大20GBメモリ、8GBの方では最大24GBメモリを搭載する事が可能です。

私自身、メモリはできるだけ多く欲しい方なので(最低16GBは欲しい)、T460sのような薄型筐体でありながらも大容量メモリを積めるという点は魅力が大きいです。


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